高血圧とは

高血圧とは

高血圧とは、その名の通り血圧が高い状態のことを言います。
血圧は気温など様々な要因の影響により変動するため、計測した時にたまたま高い数値が出ることもあり、そのような場合は一概に高血圧症であると言い切ることは出来ません。繰り返し計測しても、収縮期血圧が140mmHg以上、あるいは拡張期血圧が90mmHg以上である場合に「高血圧症」と診断されます。

 

1)血圧とは

血圧とは、心臓が血液を体内に送り出す際に血管にかかる圧力のことを言い、収縮期血圧(心臓が収縮して血液を送り出す時の最高血圧)と拡張期血圧(心臓がリラックスしているときの最低血圧)の2つの数字で表されます。

 

2)血圧が変動する主な要因

  1.  食事:塩分の多い食事やカフェインを多く含む飲み物などは血圧を上昇させる可能性があります。
  2.  運動:激しい運動は一時的に血圧を上昇させることがありますが、長期的には血圧を下げる効果があります。
  3.  ストレス:長期的または強いストレスは交感神経の刺激により、血圧を上昇させることがあります。
  4.  睡眠:睡眠不足や不規則な睡眠は、血圧を上昇させる可能性があります。
  5.  薬剤:一部の薬剤は血圧を上昇させることがあります。
  6.  環境:季節による外気温や湿度の変化など、環境の変化によっても血圧は変動します。

その他にも体内のホルモンや神経系の働き、遺伝的な要因など血圧の変動に影響を与える要因は数多く存在します。

 

3)高血圧になる原因

高血圧は、明らかな原因のない「本態性高血圧」と体内に血圧上昇の原因となる疾患がある「二次性高血圧」の2種類に分類され、日本人の大部分は本態性高血圧です。

本態性高血圧とは

本態性高血圧は「生活習慣病」と呼ばれ、食事・喫煙・飲酒・運動不足・ストレスといった日常生活からの影響や遺伝的な体質が組み合わさって起こるとされています。主な原因として以下のことが考えられます。

  • 乱れた食生活
  • 肥満(メタボリックシンドローム)
  • 過剰な飲酒
  • 精神的なストレスによる自律神経の調節異常
  • 運動不足
  • 喫煙
  • 加齢 など

二次的高血圧とは

二次的高血圧は体の中に血圧上昇の原因となる疾患を認め、それが原因で高血圧を引き起こすものを言います。高血圧を引き起こす代表的な疾患は以下の通りです。

  • 腎臓疾患(腎機能低下や腎動脈狭窄など)
  • 内分泌障害(甲状腺機能亢進症や副腎皮質機能亢進症など)
  • 嚢胞性繊維症
  • 睡眠時無呼吸症候群 など

4)高血圧の症状

高血圧は初期の段階で自覚症状を伴うことが少なく、自分ではなかなか気付くことができません。そのため健康診断などで指摘されて初めて判明する場合がほとんどです。

血圧がかなり高値になってくると、頭痛やめまい、肩こりといった症状が起こりやすくなります。ただし、このような症状は血圧とは関係なく起こるため、自覚症状はあてにならない病気と言えます。

だからこそ高血圧を指摘された場合、自覚症状が無いからと放置せず、一度しっかりと検査や治療を受けることが必要です。

5)高血圧が引き起こす病気

血圧が高い状態を放置していると「動脈硬化」が進行します。動脈硬化が進行すると以下のような様々な合併症を引き起こすリスクが高まり、場合によっては後遺症が残ったり、死に至るようなケースもありますので注意が必要です。

6)高血圧の予防

高血圧の予防に欠かせないのは塩分摂取量の制限です。1日の食塩摂取量の目安としては健康な成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満、高血圧予防のための目標量は6g未満とされています。特にインスタント食品やファーストフード、調味料など塩分が多く含まれているものを好んで習慣的に摂取している方は、一回の食事だけで6gを超えてしまう場合もありますので注意が必要です。使用している調味料を減塩のものに切り替える、インスタント食品はやめる、ラーメンの汁は飲まない、外食の回数を減らすなど、まずは食習慣を見直すことが最も効果的で重要です。高血圧を防ぐための主な予防方法としては以下の通りです。

  • 食塩を減らす
  • 適切な体重を維持する。
  • 過度な飲酒は控える
  • 禁煙する
  • 適度な運動を取り入れる
  • 十分な睡眠、リラックスできる環境を整える

    高血圧の予防

7)高血圧の治療

高血圧症の治療は「予防」でも紹介したような食事療法、運動療法が基本となります。それらをきちんと行っていても血圧が十分に下がっていない状態であった場合はお薬(降圧薬)の処方が検討されます。ただし、降圧薬を服用するだけでは効果として十分ではないため、食事療法と運動療法を併用して継続していくことが重要です。

また「睡眠時無呼吸症候群」が原因となって血圧が上がっている場合もあり、この場合は専用の装置を使うことで血圧が落ち着く場合もあります。専門業者が検査用の機械をご自宅に届け、ご自宅で検査をすることができますので睡眠時無呼吸症候群があるか気になる方は当院にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群の注意すべき症状としては以下の通りです。

  • 疲れがとれない
  • すっきり起きられない
  • 十分寝ているはずなのに昼間眠くなる
  • いびきがひどい、いびきが急に途切れる時間がある
  • 寝ている間に息が止まっていると言われたことがある
  • 肥満気味の方

睡眠時無呼吸

8)高血圧を指摘されたら、まずは医師にご相談を

高血圧は放置していると致命的な合併症に発展することがあり注意が必要です。予防することが最も効果的で重要なため、日常的な食生活を見直して食塩の摂取量を減らし、適度な運動を心掛けましょう。

高血圧症は自覚症状が乏しいため気付きにくい病気です。他の疾患が原因となり高血圧を引き起こしている場合もありますので、職場の健康診断などで高血圧を指摘された場合や何か自覚症状を感じた場合は放置せず当院にご相談ください